立ち方 姿勢

12399277_1111078022266218_1537776531_n

ダンスをするにも唄を唄うにも、全てはその目標の行為に適した姿勢を手に入れることからスタートすると思います。
「目指す目的に応じた体が効率的に稼働するための姿勢」です。

例えば、みんなが知っているバレエ。
バレエは、ルネッサンス期のイタリアにルーツを持つフランス王室で生まれたダンスなんだそうです。
バレエは、神秘的でロマンチックで夢のような、妖精のような世界観を美しいとするロマン主義の影響を強く受けているとのこと。
有名な古典の演目「ジゼル」や「白鳥の湖」などは、本当に人間じゃないような優雅な動きですよね。
このようなバレエの演目に登場するすべての人物は、「重力を感じながら二足歩行する人間」ではなく「羽でも生えているかのようにふんわりと動く夢の国の妖精」のようでなければいけない場合が多いようです。
CGを使わずに生身の人間の体を鍛えて工夫してリアル妖精になっちゃうことに極限までチャレンジする超ストイックなダンスというわけです。
もう500年くらいの長い歴史を持つダンスですので、解剖学的な側面からもたくさんの人たちに研究されまくって もはや学問みたいになっちゃっているジャンルだと思います。
私はバレリーナではありませんが、西洋的な現代的な「美しい姿勢」を研究する際にバレエは非常に参考になると思います。
コンテンポラリーダンスやショーダンスやジャズダンスなど、バレエの影響があるジャンルのダンスのダンサーもトレーニングのためにバレエを習ったりしている人も多いです。

アフリカンやアフロキューバンのダンスは、バレエとはある意味正反対の要素が、沢山あるダンスだと思います。
立ち方や姿勢もバレエとは、違います。
重心を高くキープして「妖精・夢の国の生き物」を目指すのがバレエだとすると、重心を低めにバネを使い「人間らしさや動物や自然の動きや躍動」を目指しているのがアフロキューバンやアフリカのダンスに多く見られるような気がします。
これについては、別の機会に説明します。

私のクラスの一番最初は、首、顎、肩、背骨、胸、腹筋、腰骨(骨盤)、膝、くるぶし・・・などのポジションを確認します。
ダンスを踊る前に日常の癖や習慣によって身についた体の形を一度フラットに戻す作業です。
例えば、現代日本人は、パソコンをいつも触っている影響で首が前に出て、肩が前に丸まって、顎は落ち、猫背になりがちです。
これを首を立て 背骨に真っ直ぐ載せて立てるように、肩を後ろに落とし、腹筋を入れて胸を張るように指導します。
すると横から見るとS字のカーブを描くような形になります。
人体の中で最も重いのは頭です。
その重たい頭をバランス良い位地で背骨に載せてその背骨を、最もバランス良い位地で骨盤で支える。
そして骨盤でバランスをとりながら動くようにすると自然な動きになります。

この姿勢を行う上で大事に思っていることがあります。
それは、この姿勢を力を入れずにできるように身体に記憶させることです。
力が、入っていると関節の可動が不自然になり音楽にのりおくれて美しくないだけでなく、伸縮性が落ちて怪我の原因になるからです。

まずは、自分のベストの骨のポジションを見つけること。
そして その姿勢を自分の呼吸を止めることなく(力で筋肉や関節を固めて形を作るのではなく)保つ工夫をすることを続けることが大切だと思います。
力任せにグッとポーズをとったり姿勢を固めたりすると、その逆の動きをする筋肉も同時に自然と力が入ってしまうからです。


カテゴリー: 出演ライヴ・イベントスケジュール, 音楽生活 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です