ブエナビスタソシアルクラブ

bvstaff

みんな知ってるブエナビスタソシアルクラブ。
世界中で上映されました。
キューバをモチーフにしたドキュメンタリー映画です。
映画だけでなくCDもあります。
DVDもCDもTSUTAYAに行ったら普通に貸してるって、すごいことです。
韓流ブームの火付け役は、「冬のソナタ」だというのが有名ですが、
日本のキューバ音楽界的には、この映画が火付け役的存在といえるかもしれません。

もともとは、ライクーダというアメリカ人ギタリストが息子や仲間と世界を旅しながら「かっこいいけど埋もれている珍しい民族音楽」つまりはワールドミュージックを探して、世界中を回ったのがスタートです。
それ以前からもワールドミュージック王国のフランスでは先にキューバを見つけておりCDなども出回ってヒットしている傾向はあったようです。
世界的にワールドミュージックとしてのキューバに着目したのは、フランス人が最初でライクーダはその後だったそうです。

ライクーダは往年のミュージシャンたちを集めて懐かしい革命前の優雅なナンバーを録音CDに収めました。
いくら名人とはいえ、革命後の社会主義の流れの中で音楽の仕事を失い、何十年もの間、一線から離れてミュージシャン以外の仕事をしてきた老人たちをかき集めて説得し、演奏をさせ 世界で売れるクオリティに録音して商品にしたっていうのは本当にすごいことです。
ただソンのCDが作りたければ、上手い人ならそこらへんに音楽学校出の若手がゴロゴロいますから、その人たちに頼めば録音の費用も時間も手間も圧倒的に節約できたと思います。
音楽だけでなく、彼らの人生の物語も載せて観衆に届けたいとするライクーダーの試みが、あったのでしょうか。

「ブエナビスタソシアルクラブ」とは、革命前、まだキューバがアメリカの支配下にあった頃 栄えたサロンの名前だそうです。
革命前にはキューバはアメリカの支配下にあり、「カリブ海に浮かぶ高級リゾート地」としてラスベガスのような扱いを受けていました。
毎日のように世界中から豊かな人たちが降り立ち、青い海で泳ぎ、カジノや豪華なキャバレーを楽しんだそうです。
有名キャバレーやサロンには、当時世界でも指折りだったスターや演奏者が演奏をするために毎日来ていたそうです。
音楽・芸術という点では、キューバは栄華を極めていたと想像されます。

そんな中で、ある日革命が起こります。
革命の勝利により、キューバ国民に課せられていた酷い重税は無くなりました。
国民の生活は保障され、それまでは酷かった黒人の人種差別も無くなりました。
国民全員が、平等な社会主義が始まりました。
奴隷のように扱われていた国民が、安心して暮らせる毎日が始まりました。

でもそんな中多くの名ミュージシャンは、一時的に職を失いました。それが耐えらえず、家族も国も捨てて亡命を選んだ大物ミュージシャンもたくさんいます。
アメリカ、ヨーロッパなど、亡命後も活躍している人もたくさんいます。

ライクーダが、「ブエナビスタソシアルクラブ」でスポットライトを当てたのは、「亡命せずに革命後のキューバでの生活を続けたミュージシャンたち」です。
革命前は、有名クラブやキャバレーでバリバリ演奏をこなし最前線で活躍。
革命後は、靴磨きや清掃業、ストリートでの流しなどをしながら食いつないだ人々です。
年老いた彼らの表情や話し方、歌声、身のこなしからは、激動の時代を生き抜いてきた人間ならではの「哀愁・品・侘び寂び」を感じることができます。
そんな人々の味のある歌声をCDに映画に凝縮したのが、ブエナビスタソシアルクラブです。


カテゴリー: 出演ライヴ・イベントスケジュール パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です