先日、ルンバの解説で触れた「Clave クラーベ」についてです。
丸い棒を二つセットで叩いて使います。
片方を右手に持って、片方を左手に持つ。
右利きの私だと、左手に持ったクラーベを右手に持ったクラーベで叩いて鳴らします。
同じクラーベでも太さ、木の材質、真ん中をくりぬいてあるかどうか、乾燥の度合いなどで音が全然違います。
どのクラーベをどのように使うかなどは演奏者の自由だと思うのですが、一般的には、ソンクラーベかルンバクラーベのパターン(もしくはそれの変化系)を一曲を通して一定に叩いていることが多いような気がします。(曲のテンポは、その曲により変化する)
クラーベと曲との相性ですが、
あえて例えを言えば、硬くてキンキンするような金管的な音のものは、大勢の太鼓の中でもよく響くのでルンバなどに使うと良く聞こえるでしょう。
音が丸くて木管的な優しい音のものは、静かな小編成の弦楽器中心の音楽に使うと優しげなハーモニーを崩さずバランスがいいのかもしません。
クラーベは、木材工芸品ですので 本当にひとつひとつ音が違います。
キューバに渡航の際は、ぜひひとつひとつ鳴らしてみて自分の好みにあったクラーベを見つけてみてくださいませ。
ちなみにクラーベは、消耗品です。
長年、叩き続けると削れて鳴りが衰える場合もあります。
もし荷物に余裕があれば、多めに買っておくと重宝するかもしれません。
すごく難しい楽器ですが、キューバの音楽に触れる上では避けては通れない楽器です。
いろんな意味で、最も魅力ある、最も悩ましい楽器です。