WOLOSO(DON)は、西アフリカに伝わる「奴隷」のダンスだそうです。
でもアメリカや中南米での「奴隷」とは意味が違うそうです。
アフリカで内戦や何かの争い、飢饉や疫病など大変な出来事が発生した場合、生き残るために人々が逃げます。
逃げた人に手を差し伸べて「私のところで働きなさい」と言ってくれた人(この場合SARAHOLE族)に使える人々の事をアフリカでは、WOLOSOというのだそうです。
奴隷というより難民の様な立場にも思えますね。
アメリカや中南米での黒人奴隷は、誘拐されてきたり無理やり奴隷船に乗せられてきた人たちなどですので、意味が違います。
WOLOSOの人々にとっては、自分の主人であるSARAHOLEの人々は「自分たちが仕える主人」と同時に「自分たちを助けてくれた大切で感謝すべき存在」なのだそうです。
WOLOSOの人々は、その感謝の気持ちを労働力として彼らに使える捧げることで恩返しをしていくのだそうです。
WOLOSO(DON)は、そんなWOLOSOたちの踊るダンスなのだそうです。
ダンスに込められたメッセージは、「自由を楽しみ、命を喜ぶ」だそうです。
「辛い不運を乗り越えて自分はまだ今ここに生きている」
「いつも主人のために頑張って働いているが、自由を感じ生きることを喜ぶ瞬間があることを踊ることで表現する」
アフリカ人の先生のダンスについての話を聞きながら、そんなニュアンかな〜と思いました。
苦難があるからこその、自由・生命の輝きなのですね。